いきもの便り ~カスミサンショウウオ~
2011年 02月 28日
野山を歩けば梅や菜の花、小川をのぞくとカエルの卵。
これは県のレッドデータブックで絶滅危惧Ⅰ類、さらに県の条例で特定希少野生動植物に指定されているカスミサンショウウオの卵。小さな命が育まれています。
この命をみんなで守っていこうと、NPO法人愛媛生態系保全管理の方々が、地域の小学校、公民館、行政などと連携・協働して、生息調査や研修会を開催しています。
〔平成22年度提案型パートナーシップ推進事業を活用〕
2月18日は、今治市立乃万小学校の6年生、80名余が卵の観察やカスミサンショウウオと地域の自然のつながりについて屋外で勉強。
2月22日は、乃万公民館で地域の方々と研修。
地域の方々も、地元の宝としてあたたかく見守っています。
カスミサンショウウオは山あいの田んぼの水路などに好んで生息し、大昔から地域の米作りとともに生息してきた両生類です。
でも、高齢化や耕作放棄などによって、地域の農業が廃れることで、いきものの生息する場所もなくなって、今では絶滅の危機にひんしています。
いきものは、私たちの生活や農業とも密接につながっているんですね。
ちなみに、カスミサンショウウオを無断で捕獲することは、県の条例で禁止されています。
違反すると罰則が科される場合があります。
自然保護課 いきもの係からのお知らせでした。
by ehimeblog | 2011-02-28 08:30 | 愛媛の自然