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自転車と美術館と私…その4(岩田健母と子のミュージアム)

こんにちは。
最後に訪れたのは、2011年夏に開館した岩田健 母と子のミュージアム。
母と子を主なテーマにした温かな作風で、芝生のある200㎡ほどの広い敷地に44点の作品が展示されています。

ミュージアムは伊東豊雄氏の設計によるものです。円形の建物はコンクリートで出来ているので、声を出したり手をたたいたりすると音が反響します。
このミュージアムはブログで紹介できるので印象深かった作品を掲載しました。

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ミュージアム内にペーシェンス・ストロングさんの「母はいつまでも忘れない」という詩があります。(訳者:周郷博)

詩の最後に書かれています。
…母は、過ぎし日の、あどけないわが子、勇気のある、やさしいわが子を、いつまでも覚えている。

この作品は「髪の母子像」。
母の背中で甘える幼い女の子の表情はとてもかわいらしく、小さな足を母の腰にかけるしぐさが、この子の精一杯の愛情表現のように思えます。

母は自分の髪を毛布のようにからませ眠りにつかせているようで、愛情の深さが伝わってきました。
詩と作品が互いに響き合う心に染み入る作品。何か大切なものを見つけた気がしました。
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「虹」です。心にほのかな灯りがともる作品です。
女の子と男の子の足元には猫がいて、二人は空を見上げています。姉弟なのでしょうか。姉は年長さんの風格をもって弟の話を聞いているようです。

最近虹をみていないなぁと思っている私ですが、二人の子どもの目を通して西の空に見えた気がします。

田植えが終わった今治地方も、田んぼで水の生き物を採って遊ぶ子供たちや満天の夜空を見る親子の姿を見かけます。微笑ましい光景がいつまでも続くよう願いました。
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多々羅しまなみ公園近くの大三島インターチェンジから四国方面へ県道317号線をしばらく南下。少し道に入ったところにあるLimone(リモーネ)に行きました。

ここは有機・無農薬柑橘栽培に取り組んでいるご夫婦が営むショップで、自転車でふらっと立ち寄れる場所。
地元で採れたレモンやみかんなどの柑橘を素材にしたリキュールやジュース、ジャムなどがお洒落な瓶に入っています。

雑貨はアメリカンポップな手提げバックやレモンの形をしたアクセサリーなどがあります。

私は「大三島リモンチェッロ」というリキュールを1本(2100円、200ml)買いました。大三島に遊びに来たらぜひ寄ってみてください。
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サイクリングを楽しみながら芸術を鑑賞する…いつもと違うルート。
一つの島に5つも美術館があるなんて素敵ですね。
どれも個性的で、この島にふさわしい魅力ある作品ばかり。

人が眠りにつく頃、母の背中にいたあの子も波音を聞きながら眠っているのかな…。
虹を見ていたあの姉弟はどんな星空を見ているんだろうと考えたりします。
楽しい話し声が聞こえてきそうです。
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今回訪れた大三島で、昔から変わらない島の素顔と芸術性をたたえた島の息遣いに触れることができました。

おわり
今治支局総務県民室でした。

by ehimeblog | 2014-07-10 14:58 | 愛媛のイベント

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