いきもの便り ~ヒナを拾わないで~
2011年 05月 18日
住宅街の片隅にちょっと小さめのカラスを発見。
「カラスも小さいと可愛げがあるなー。もしや弱ってるのかな?」と近づいたところ、突然「カアー!!」と威圧たっぷりの鳴き声が!
見上げると、2羽のカラスが上空を乱舞。さっきまで何もいなかったはずなのに。
もしや!?
地面にへたり込んでいる小ガラス、まだ子ども(ヒナより大きめ)だったんですね。
きっと、上手に飛べずに落ちたところに人間が近づいたので、こっそり見守っていた親カラスが威嚇をしたのでしょう。
(大きく表示するにはこちら)
このように、子育てや巣立ちの時期、ヒナが落ちている光景をよく見かけますが、「かわいそう」と拾って保護すると、愛護ではなく誘拐になってしまいます。
心配する気持ちは大切ですが、親鳥は野生の中で必死に子育てをしていますので、そのまま温かく見守ってあげてくださいね。
なお、ケガをしている、希少種であるなど、放っておけないと判断される場合は、下記を参考に御相談ください。
(参考)
http://www.pref.ehime.jp/h15800/1177067_1934.html
ちなみに、ヒナを観察していると・・・巣の素材、親鳥が運ぶ餌、ヒナを狙う動物などたくさんの生物の関わりを発見♪
生物多様性って、こんなに身近に感じられるんだなぁ。
自然保護課 いきもの係からのお知らせでした。
☆過去のいきもの便りはこちら☆
愛鳥週間(5月11日)
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とべ動物園(4月19日)
エヒメアヤメ(4月14日)
サクラは咲く(3月29日)
by ehimeblog | 2011-05-18 14:15 | 愛媛の自然