いきもの便り~カスミサンショウウオ~
2011年 05月 25日
※カスミサンショウウオについて
本県では今治の高縄半島の一部の地域のみで、確認されている希少なサンショウウオで特定希少野生動植物に指定されています。
(詳しくはこちら)
これが5月14日に撮影した、カスミサンショウウオの幼生です。体長2~3センチといったところでしょうか。
残念なことに、昨年は約140匹が確認されたのに、今年はたった9匹しか確認できませんでした。
普段から調査している方に聞くと、カスミサンショウウオの幼生を大量に食べた犯人は、こいつ、オニヤンマのヤゴだそうです!
自然の営みの厳しさを痛感しますね。
ところで、今日は保護区のある宅間地区の年一回の井出さらいです。
ですが、この作業は大変!
場所によっては30センチ近く、土砂が堆積しています。
だから、ほら、あっというまにこの泥。
ところで、井出さらいをしないと、この保護区では水が適度にたまらなくなり、サンショウウオの幼生は生きる場所がなくなってしまうんですって。
農業のためだけの作業と思われがちですが、実はこうしてカスミサンショウウオのような生き物にとっても大事な作業で、生物多様性の保全となっていたんですね。
宅間地区のみなさん、ありがとうございました。これからもカスミサンショウウオのためによろしくお願いします。
自然保護課いきもの係からのお知らせでした。
☆過去のいきもの便りはこちら☆
ヒナを拾わないで(5月18日)
愛鳥週間(5月11日)
ギンヤンマ(4月28日)
とべ動物園(4月19日)
エヒメアヤメ(4月14日)
by ehimeblog | 2011-05-25 08:30 | 愛媛の自然