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★県立病院看護師ブログリレー(第4回)★

056.gif皆さんこんにちは056.gif
(愛媛県公営企業管理局総務課)愛媛県看護師採用担当の久保です。

過去のブログ記事はこちら →★救急看護(第1回)★
              ★がん化学療法看護(第2回)★
              ★新生児集中ケア(第3回)★

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 さて、県立病院看護師ブログリレー第4回は、
県立新居浜病院脳卒中リハビリテーション看護認定看護師 木坂 理絵さんにお話を伺いました。
 木坂さんは平成22年に認定が開始された脳卒中リハビリテーション看護分野の第一期生です(現在県内取得者3名)。この分野は今後の発展が見込まれています。

★県立病院看護師ブログリレー(第4回)★_e0197164_10384177.jpg 木坂さんは、新居浜市出身で国立療養所愛媛病院付属看護学校を卒業後、地元への就職希望が叶い、県立新居浜病院に配属。その後院内で、結核病棟(2年)、救命救急センター(5年)を経験されて、現在の脳外科病棟に勤務しています。院内異動は上司が成長を配慮し、薦めてくれた結果だそうです。聞けば、新婚さんで、もうすぐ出産予定とのこと。プライベートも仕事も充実している様子が話す表情からも伝わってきました。会話の端々に感謝の気持ちがあり、相手を褒めて話すので、周りを前向きにさせてくれる温かい看護師さんでした。
 

Q:まず、県立病院への就職を決めた理由を教えてください。
 看護師である母の勧めで、長く勤めるなら県立病院がいいよと。母は育児をしながら仕事を続けていました。今でもよく看護の事で相談しています。


Q:新居浜病院の概要について教えてください。
 当院には救命救急センターが併設されており、脳神経外科の関係では、センターに収容される重症患者、特に脳血管障害、頭部外傷に対して常時対応できる体制で臨んでいます。
 また、災害拠点病院としてDMAT も編成しており、「地域周産期母子医療センター」と「へき地医療拠点病院」 等の指定を受け、一般診療を行うと共に、二次 ・ 三次の救急対応と周産期医療を行っています。


Q:現在の脳神経外科病棟はどんな雰囲気なのでしょうか。★県立病院看護師ブログリレー(第4回)★_e0197164_10392050.jpg 
良い看護をしたいと思うことに対して協力的で新しい取り組みがやりやすいです。県立病院の看護師はそうした意識の高い人たちだと思います。


Q:認定看護師になりたいと思ったきっかけはなんだったのでしょうか。
 脳外科病棟の勤務7年目で脳卒中の患者さんにずっと関わることが出来たらいいなと考えていたころ、脳卒中リハビリテーション看護の認定看護師ができると上司から聞き、臨床の専門家を目指すならと勧められました。ちょうど患者さんにケアの限界も感じており、リハビリテーションの中の看護師の役割はなんだろうと興味が湧き、問題意識にぴったり当てはまっていたので、希望を出して、認めていただきました。


Q:急性期病院におけるリハビリテーションとはどのようなものなのでしょうか。
049.gif認定看護師研修の中で、急性期、回復期病院と在宅の実習があり、後のプロセスを学んだことで、急性期病院に必要なことがクリアになりました。
 急性期病院では治療や処置が優先されるため、動く部分も抑制されることがあります。容体が安定し、回復期病院に転院すると、筋力が落ちて拘縮された部分の治療から行うという現状を学びました。急性期は治療や処置と共に、拘縮や二次合併症を起こさないのが一番重要で、そうすれば、回復期病院で積極的なリハビリができ、患者さんの今後に大きく貢献ができます。
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Q:脳卒中リハビリテーション看護の醍醐味はなんでしょうか。
012.gif患者さんの人生の立て直しに必要な助言や支援を行っているところを一番知ってほしいです。
今まで元気だった人が障害を持ち、生活が一変した時は、身体の治療も必要ですが、心もケアが必要です。特に心を支えるのが看護師かなと思っています。
 患者さんの話を聴いて、一緒に考え、患者さんが一番したいことを支援することの積み重ねが、患者さんの心と体を動かす原動力になると実感しています。
049.gif気持ちが前向きになれば回復もよくなりますから、私が関わることで患者さんに大丈夫という自信を持ってもらいたいと思います。


Q:将来的な展望を教えてください。
 急性期のリハビリテーション看護をICU、HCUからすぐ始めて、二次合併症、拘縮を防ぎ病棟でも引き続き対応できる体制の確立、標準化、一般化をめざしています。
 一人では限界があるのでチームを組んで、院内全体への展開に向けて取り組んでいるところです。
012.gif将来的には、「新居浜病院では拘縮を起こさないで転院している」、と有名になりたいと思っています。脳卒中の分野で一般化できれば、他の病棟にも波及して、廃用症候群の予防等につながると考えています。
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Q:ご出産を控えているということですが、今後の仕事や子育てに不安はありませんか。
 スタッフに家庭や子どもがいる人も多いので、理解してもらえる雰囲気があります。独身時代はスタッフ間で休みを調整して海外旅行に行っていましたから、あまり不安はありません。
045.gifまずはしっかり出産に備えたいと考えてますが、復帰を考えると県立病院が教育体制の支援に力を入れているのは本当にありがたいです。家庭と仕事の両立に悩みながらも専門職業人としてキャリアをアップしたいと思っている看護師は多いと思います。


Q:県立病院を良いところを伝えるとしたらどういう点でしょうか。
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049.gif 県立病院では、委員会などでやりがいのある仕事を任せてくれて、自分の存在価値も意識できますし、教育で能力を伸ばそうという姿勢をもっていることを、就職を考えている人たちにも知ってほしいですね。
006.gif 私のおすすめは4病院の合同研修です。他病院の状況や技法を情報交換することで視野が広がりますし、県内ではあまりない取り組みだと思います。

以上、県立新居浜病院脳卒中リハビリテーション看護認定看護師
木坂 理絵さんにお話を伺いました。

 次回(第5回)は、
 県立中央病院 看護部長兼副院長(認定看護管理者) 立川 妃都美 さんにお話を伺う予定です。

 お楽しみに。

 愛媛県公営企業管理局総務課でした。040.gif

by ehimeblog | 2014-01-17 10:19 | 愛媛の保健・医療・福祉

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